こんにちは、黎明塾のきたです。
私が最近お気に入りの本。
塩野七生さんのルネサンス著作集
『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』
上下巻で構成されたこの本は、
イタリアの都市国家であったヴェネツィア共和国の
誕生から滅亡までが
偉人の伝記のように描かれています。
いかにしてヴェネツィアが
ルネサンス期に海上貿易国家として栄華を極め、
トルコやフランス、スペインといった君主制の大国に囲まれた状況で、
いかにして共和国という国家体制で国家を存続させることができたのか、という
疑問が非常に明快かつ詳細に記述されています。
トルコや神聖ローマ帝国などとの戦争が起こり、
ヴェネツィア共和国が危機に陥るたびにはらはらしながら読んでいます。
もうすぐで最終章に入るのですが、
読みながら「ああ、きっとラストで泣くだろうな」と自分で予想がつくから悲しい。
なにせ普通の小説と違い、こういった小説は最後が分かっているのですから。
ここまでヴェネツィア共和国という人格に共感を持ってしまっていると、
そのヴェネツィア共和国が死んで(滅亡して)しまったら・・・ああ、悲しい。
最近巷で流行りのあまちゃんロスならぬヴェネツィアロスになりそうです。
塩野七生のルネサンス著作集を集めようかな。
中古の本はとりあえずアマゾンさんのお世話になることにしているので、
探してみようっと。
やっぱり秋は「読書の秋」ですよね♪
生徒諸君、若いうちに良い本になるべく多く出会ってください。
本の楽しさが分からないなんて人生の楽しみを半分失ったようなもの。
自分の世界を広げる一番簡単で安上がりな方法ですよ!
それでは、このへんで。